週初のリスクオンも続かず2020/12/13

いつも大変お世話になっております。Wakatake Consulting 代表の戸田です。今週のドル円相場レポートをご送付いたします。ご参考にして頂ければ幸いです。

 

先週の主な出来事

7日:米長期金利が低下。(ドル売り要因)

8日:米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国一日あたりの新規感染者数(7日移動平均)が6日に過去最多を更新、カリフォルニア州の多くの自治体が自宅待機命令を発動。(コロナによる米景気悪化懸念)

9日:英国で8日より、新型コロナのワクチン接種が欧米諸国として初めて実施。(英経済活動の正常化期待)

10日:米国の追加経済対策について、共和党が議会に提示した提案について、民主党は失業保険に関して反論、一方の共和党上院トップのマコネル院内総務も民主党を批判し、協議に進展が見られない状況が継続。(米景気回復への懸念)

11日:欧州中央銀行(ECB)が10日の理事会で半年ぶりの追加金融緩和に踏み切った。(欧州景気回復期待) 一方、米国では失業保険申請件数が急増しており、雇用回復鈍化が示された。(米景気悪化懸念)

12日:ニューヨーク市内の店内飲食が14日から禁止に。(コロナによる米景気悪化懸念) 欧州では、英国と欧州連合(EU)の貿易協定を巡る交渉が難航。英ジョンソン首相からは、FTA締結無しの可能性もあるとの言及もあった。(英欧景気悪化懸念)

 

先週の相場動向

ドル円相場は、週明け104.07からスタート。週初は株高、新興国通貨高、いわゆるリスクオンの展開で、ドル円はじり高となり、木曜日にかけて104.58まで上昇。しかし、週後半は、ニューヨークで店内飲食禁止命令が発表されるなど、米国におけるコロナの深刻な影響が続いている状況が意識され、米長期金利が低下、米10年債は、先週の最高値0.984%から、今週の最安値0.877%へと下落基調が続くと、為替はドル売り円買いが優勢となり、一時103.82まで下落。その後は緩やかに反発し104.04でクローズ。そのほか、今週は、Brexit交渉が難航していることから英ポンドが週を通じて2%強下落するなど、政治リスクが意識される展開でもあった

 

先週のドル円相場

始値:104.07

安値:103.82

高値:104.58

先週末の終値:104.04

 

2020年のドル円相場

安値:101.18

高値:112.22

 

テクニカル分析

移動平均13週: 104.56

移動平均26週: 105.40

移動平均52週: 106.89

RSI14週:40.89

※Relative Strength Indexは50が基準、70より上は買われすぎ、30より下は売られすぎ

 

今後の重要な政治スケジュール

14日                 :米国大統領選挙の選挙人投票

15日                 :連邦公開市場委員会(FOMC)

16日                 :パウエルFRB議長記者会見

16~17日      :世界貿易機関(WTO)一般理事会

17日                 :日銀金融政策決定会合

17日                 :EU財務省会合(ブリュッセル)

18日                 :黒田日銀総裁定例記者会見

 

来週の相場に向けて

先週のドル円相場は、10日に米食品医薬品局(FDA)がファイザーワクチンの緊急許可を支持したものの、コロナによる米景気の回復鈍化や、先行きの不透明さが意識され、米長期金利が低下、日米金利差が縮小したことから、ドル円下落基調が継続しました。来週は予定されているFOMCやパウエルFRB議長の記者会見に注目が集まります。ただし、市場では徐々にクリスマス休暇が意識され、薄商いになり、方向感が出にくくなることも想定されます。大きな方向感は出にくいと思いますが、ややドル売りの流れが優勢と言う状況が年内は継続するのではないかと考えています。

 

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戸田 裕大

若竹コンサルティング 創業者