小動きながらもドル売り円買いが継続 2020/10/25

先週の主な出来事

19日:ベトナム訪問中の菅義偉首相は、現地の大学で演説し、日本企業のサプライチェーン(供給網)を東南アジア各国に分散させる方針を示した。新型コロナウイルス禍で、日本の生産体制が中国に集中する状況にリスクがあると判断した。

20日:日中両政府は月内にもビジネス目的に限定した往来再開で合意する。出張など短期と、駐在員など長期の滞在をいずれも認める。短期の場合は検査による新型コロナウイルスの陰性証明や行動計画提出を条件に入国後2週間の待機を免除する。

22日:政府はビジネス関係者の入国の新たな枠組みを設ける調整に入った。滞在72時間以内なら新型コロナウイルスの陰性証明や行動計画書の提出などを条件に、入国直後からビジネスに従事できるようにする。

23日:スーダンとイスラエルが、国交正常化に合意した。トランプ米政権によるアラブ諸国とイスラエルの仲介は3カ国目。

23日:日英両政府が経済連携協定(EPA)に署名したことで、日英間の貿易で2021年1月に関税が大きく上がるのは避けられる見通しとなった。21年早期の申請も視野に入れる環太平洋経済連携協定(TPP)参加への重要なステップとなる。

 

先週の相場動向

ドル円相場は、週初、105.40レベルからスタート。特段材料ない中で、緩やかにドル高円安が進み20日の夜間に今週の高値、105.75をつける。

その後、ドルが対人民元で大幅に弱含む中で、為替市場は全体的にドル売りが強まり、ドル円も下落に転じると、21日の夜間に、今週の安値104.33をつけた。

ドル円は、その後、緩やかに反発するも、力なく104.60を挟んで10銭程度の値動きが続き、104.71で週末を迎えた。

小動きの相場ではあるが、じりじりとドル安円高の水準へ値が切り下がる展開が続いている。

今週は、7~9月期のアメリカのGDP速報値が29日に、ユーロ圏のGDPが30日にそれぞれ発表予定。中国経済が他国に先駆けて正常化しつつある中で、欧米の景気がどの程度回復を示すか、注目が集まる。

 

先週のドル円相場

安値:104.33

高値:105.75

先週末の終値:104.71

 

2020年のドル円相場

安値:101.18

高値:111.72

 

今後の重要な政治スケジュール

10月26日―10月29日 五中全会(来年の成長率目標などが発表)

10月29日:米国第三四半期GDP速報値

10月30日:ユーロ圏第三四半期GDP速報値

11月予定:王毅(ワン・イー)外相が11月に来日し、茂木敏充外相と会談

11月3日:米大統領選(任期は4年間)

11月4日:FOMC

戸田 裕大

若竹コンサルティング 創業者