【今週のドル円相場】2020/10/11週

先週の主な出来事

7日:FRB(米中央銀行)は少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を示唆した。声明文にはゼロ金利の解除の条件として(1)完全雇用に達する(2)物価上昇率が2%に到達する(3)インフレ率が2%を緩やかに上回る軌道を確保するを明記した。(日米金利差はほぼゼロのまましばらく走ります。ドル円の金利差が小さい状況が継続するので、ドル円が今後も安定しやすい要因となります)

8日:日銀の黒田東彦総裁は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ国内景気について「引き続き厳しい状態にあるが、経済活動が徐々に再開するもとで、持ち直しつつある」との見方を示した。また企業の資金繰りに支障が出ないよう警戒する考えも示した(企業への追加支援策を匂わせました)。

9日: トランプ米政権は、新型コロナウイルスを巡る追加の経済対策を1.8兆ドル(約190兆円)に増額して野党・民主党へ再提案した。民主党は2.2兆ドル規模への増額を求めており、両者が歩み寄れるかどうかが焦点。(大統領選挙まで民主党との合意は難しそうですので、わずかにドル安要因が積み上がった印象です)

 

先週の相場動向

ドル円相場は、週初、105.30レベルで始まりました。先週の流れを引き継ぎ、株も安定して推移する中、ドル円もじりじりと上昇し、106.11の今週の高値を水曜日につけます。

 

しかし、水曜日の夜にFRBのゼロ金利政策が2023年末まで維持される方針が公表され、ドルの先安感が意識されると、ドル円はじりじりと下落に転じました。週末にはドルが対人民元で大幅に下落する中で、ドル円も引きずられずるずると下落、結局105.61でクローズとなりました。

 

ドルと人民元の値動きですが、弊社では米国と中国の間で為替水準の合意(ドル安・人民元高での合意)に至っていると考えており、これが来週以降のドル円にとっても足かせになると考えています。来週はドル円の更なる下押しに注意したいところです。

 

 

先週のドル円相場

安値:105.29

高値:106.11

先週末の終値:105.61

 

2020年のドル円相場

安値:101.18

高値:111.72

 

今後の重要な政治スケジュール

10月15日:米大統領選第二回テレビ討論会(フロリダ)(中止)

10月22日:米大統領選第二回テレビ討論会(テネシー)

11月予定:王毅(ワン・イー)外相が11月に来日し、茂木敏充外相と会談

11月3日:米大統領選(任期は4年間)

戸田 裕大

若竹コンサルティング 創業者