デジタル人民元とは?

みなさんこんにちは。若竹コンサルティングの戸田です。

本日は「デジタル人民元とは?」と題しまして、巷で噂されているデジタル人民元の情報についてQ&A形式でまとめてみました。もしデジタル人民元にご興味ある方いらっしゃいましたらご覧になって頂ければ幸いです。それでは早速みていきましょう。

 

デジタル人民元とは:Q&A集

 

デジタル人民元とは?

デジタル人民元とは中国の貨幣である人民元のデジタル版です。中国語では「央行数字货币」と呼ばれています。

 

デジタル人民元の発行体は?

デジタル人民元の発行体は中国の中央銀行である「中国人民銀行」と推測されます。この根拠は中国人民銀行の易纲行长がデジタル人民元は中央管理の下で発行すると公表していることです。

 

デジタル人民元はどのように使用されるのか?

現金の代替資産として使用されるものと推測されます。これも既に易纲行长が公表しています。中国の民間銀行の記帳手続きは既にデジタル化が完了しておりますので、現金の流通量を著しく引き下げるか、または将来的に現金を無くす方向で進めるのが狙いと考えられます。既存の人民元とデジタル人民元の二種類が市中で使用されることが想定されます。現在はテスト段階で、まだ使用されていません。

 

現金がデジタル人民元に変わる影響は?

まず偽札が流通しなくなります。中国では偽札が多く流通していると言われており、偽札がなくなれば偽札による被害者が少なくなりますので治安面と通貨の信用面から導入メリットがあります。

それから香港などへの人民元持ち出しが難しくなります。近年、香港をはじめ世界の様々な場所で人民元の両替を行うことが可能になっていますので、人民元国外持ち出し→両替→資産隠蔽と言うステップが物理的に可能となっていましたが、これを抑止する効果があります。

つまり当局は通貨の管理が容易になる一方で、使用者からすれば貨幣の匿名性が薄らぐことが想定されます。

 

デジタル人民元と人民元国際化の関係は?

デジタル人民元を国内で使用しノウハウを蓄積することで、デジタル通貨が世界的な流れになった場合に先行者としてプレゼンスが向上し結果として人民元国際化に寄与する可能性はあります。

ただし、人民元の国際化にあたって重要なことは人民元そのものに対する信任の向上、金融市場のさらなる開放、資本取引の自由化などが特に重要であることから、デジタル人民元のみで人民元国際化を図ることは極めて困難と言えます。

 

デジタル人民元はいつ頃から使用されるのか?

科創板日報と言うメディアの独占取材によると、蘇州の相城区の区レベルの公的機関と企業において、中国の四大銀行を通じて4月中にデジタル人民元の使用準備を完了させ、5月に給与に含まれる交通費補填の50%をデジタル人民元で支払うとの報が伝わっています。実装がすぐそこに迫っていると言えます。

 

 

デジタル人民元とは:まとめ

それでは最後にまとめに入ります。以下にポイントを箇条書きで纏めます。

 

<デジタル人民元のポイント>

・デジタル人民元は、既存の人民元貨幣のデジタル版で、現金の代替品

・発行体は、中国人民銀行

・偽札の流入が減り、海外への不正な持ち出しが抑制されることが期待される

・人民元国際化への影響は限定的

・実装はすぐそこに迫っている

 

本記事は以上となります。もし他にも質問等ございましたら弊社コンタクトフォームよりお気軽にご連絡くださいませ。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

若竹コンサルティング 戸田

 

<参考文献>

中华人民共和国中央人民政府、币政策“以我为主”“三支箭”取得较好效果——中国人民银行行长易纲解答近期热点问题

http://www.gov.cn/zhengce/2019-09/24/content_5432797.htm

科創板日報、独家!央行数字货币首个应用场景落地 “数字钱包”将作为支付通道

https://www.chinastarmarket.cn/detail/479721

戸田 裕大

若竹コンサルティング 創業者